
いつもお世話になっております。
日本エレクトロセンサリデバイス株式会社 営業企画室 劉です。
今回のお題は・・・
「検査システムの考え方」
検査の種類には、目的や対象物によって異なりますが、
主に外観検査・分析補助・モニターチェック・機能検査などがあります。
製造現場や工場において、より厳しい検査基準を導入することで、
高い品質の維持、不良品の削減、顧客や消費者の信頼獲得などの
メリットが得られます。
さらに、不良品の原因を追究することで、品質の向上にも繋がるでしょう。


一方で、検査基準を厳しくすることによって、人件費増などによるコストの増大、業務効率の低下による人員の不足、判断基準のずれによる品質ぶれなどのデメリットもあります。

これらの課題を解決するために、検査の自動化が注目されています。
今回は目視検査、カメラを用いた検査に特化して、検査システムに自動化を
取り入れる場合の考え方について説明していきたいと思います!
① 検査の自動化とは






品質検査
目視検査の課題
①「生産効率」を上げたい
②「人手不足」に対応したいが検査員の経験が必要
③「コスト削減」をしたいが品質が下がると困る
④「働き方改革」「スマート工場」への対応の必要性

自動化の問題点
①「人員調整」が必要
(目視検査員の仕事が減少、
自動化設備の維持管理人材が必要など)
②「導入コスト」が高額になる
③「ノウハウの流出」を防ぐ必要がある
④「現場のモチベーション」が下がる可能性がある
このように、検査を自動化したい!といっても様々な課題があります。
② 導入システムの選定
どのように自動システムを導入するかによって、検討する内容が変わります。
〇スマート工場:
あらゆる機器や生産設備をネットワークで繋げることで、
工場内のオペレーションの最適化、効率化を実施する

〇 検査だけの自動化
各アプリケーションごとに特化した検査機器を導入する 例)印刷物や半導体の検査機器

自動システムを導入するには、
それぞれのメーカーが用意している
パッケージに準拠していなければならない?
導入が難しいけど自動化したい…
自社独自の技術をどうやって反映すればいい?

スマート工場や導入される検査機器の中身を販売しているNEDからの提案は…
「パッケージに準拠していなくても自動化は可能!」
③自動化の工程を分解➡④工程ごとの難易度を検討する
工程ごとに考える


製品完成

撮像
何を(立体 / 平面)どの場面で(搬送中・移動中 / 固定)
どのように(横から / 上から / 下から)撮像するのか

前処理
簡易的な画像処理
ノイズの除去、対象部分の切出

画像処理
検出のための画像処理
①エッジ抽出 ②二値化 ③ラベリング

判定
OKかNGかを決定する
画像処理の情報で判断 or AIで判断

集計・出力
仕様に沿った集計を出力
複数のワークをまとめて集計 / 1つのファイル・ワークで集計
ファイルごとに集計 / 座標だけで出力

選別・排出

難易度が高いもの
● 撮像が難しいもの→前処理や画像処理を工夫



● 画像処理が難しいもの→撮像や前処理を工夫



工程を分解し明確化することで、前後の工程を工夫して
難易度が高い工程の負担を分散させることができます。
検査システムを考えるにあたって、
検査の目的や現在の問題点がポイントになります!さらに、工程を分解して検討することで、
これまでのプロセスを無駄にすることなく、
自動化へ1歩近づけますので、お悩みがある方は
是非NEDまでお問い合わせ下さい!
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みなさん、こんにちは!5月NEDに入社した営業企画部の劉と申します。
入社してから業務に取り組みつつ、様々な研修を通じてラインカメラ、
レンズ、照明、画像処理など幅広い分野の基礎知識を勉強してきました。
最初は理解が難しいこともあり、戸惑いや焦りも感じることがありましたが、先輩たちのサポートと指導を受け、業界基礎知識に対して
イメージの基盤を築くことができました。
お問い合わせ対応時にお客様からの質問や要望に丁寧にお答えし、
要求に応じたソリューション提供することを目指したいと思います。
メルマガの作成は、作成する側にとっても、知識の復習や
考えの道筋の整理に役立ちます。
私たちのチームでは引き続き、皆さまに価値ある情報を提供できれば幸いです。
さて、10月は新たな季節の始まりですね。
気持ちを新たに、皆様に価値ある情報をお届けできるよう努力しますので、
どうぞよろしくお願いします。
秋の新たなスタートに向けて、一緒に頑張りましょう!