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お世話になっております。
日本エレクトロセンサリデバイス株式会社 竹迫です。
今回のお題は・・・

品質検査の全体最適を考えよう
今年の夏も大変暑いですね・・・。
お休みのたびにベランダでプールをしているのですが、子供は良いとして監督する親はつらいです(笑)
コロナにも熱中症にも気を配るのは大変ですが、いろいろとアイディアグッズも売り出されていますので、 それらをうまく活用してこの酷暑を乗り切りましょう。

今回のお題は「品質検査の全体最適を考えよう」です。
そんなの当たり前じゃん!とお思いの方も多いことでしょう。
でもほんとに?もう一度ゼロベースで見直すと、結構部分最適になっていたりするものです。
というのも、全体最適って部分最適と相反するところがでてきてしまったりしますよね。
かつて部分最適化してこれでOK♪って思っているところに、再度メスを入れるのは大変ハードルが高いもの。
ですが、品質検査は日々行われているだけに、少しの無駄が積み重なって大きな無駄になりがちです。
製造工程全体でも律速段階になる部分の一つですので、ここはひとつ、 全体最適出来ているかな?と再度ご検討いただくきっかけにしていただければと思います。

目次

全体最適化のハードルは?

品質検査の全体最適、ハードルはいろいろあれど、何が難しいって工程の全部を把握するのが結構大変じゃないですか。
どうしてもトライアンドエラーで追加されたり削除されたりした項目があって、各現場独自の工程になっていたりするもの。
大筋はもちろん構想通りなんですが、現場のtips的なものを全部拾い上げていくと、 「これなんでやってるの?」「これやらないとどうなるの?」という工程が出てきて、 一つ一つ検証していくと頭パンクしそうになりますよね。

ということで、やはり最大のハードルは工程全体の把握ではないかと思っております。
そこでまずやるべきは、各工程をカテゴリに分けること!
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 視る
・立体?平面?
・移動中?固定時?
・横から?上から?
 下から?
 
 見つける
・ノイズ?欠陥?
・場所は?
・大きさは?形は?
・色は?
 
 分ける
・数字で分ける?
・AIで分ける?
 
 
 
こうすると少し、「あ、うちここに無駄がある!」とか「ここがもう少しスムーズならもっと早く検査終わるよな・・・」とか 何か見えてきませんか?
長年積み重なってきた工程を一から見直すのは本当に大変ですが、 NEDがお手伝いできることがあればぜひお声がけいただければ幸いです。

「分ける」の最適化には・・・画像処理?AI??

「視る」「見つける」の部分は、基本的に撮像・画像処理で対応できます。
ほとんどの場合、基本に忠実に検討していけば大丈夫です。

問題になるのは「分ける」の部分です。
この工程ではAIを使いたい!というお客様多いですが、AIだと分けられない・・・となるパターンがままあります。
そういう時には基本に立ち戻っていただきたく!
「全体最適」ってなんでしたっけ?私たちはAIを使うためにやってるわけではないんです!工程を最適化したいんです!
ということを思い出してください。
NEDが携わってきてなんとなく見えてきた、AIの使いどころと画像処理の使いどころはこんな感じです。

AI

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画像処理

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TechView×AIで全体最適を目指そう☆

やりたいことに近いのはAIだけど、そのままAI試したらうまく行かなかったんだ・・・という方。
諦めないでください!それ、たぶん画像処理で解決できますよ!

全ケースではありませんが、かなりのケースが解決できます♪
撮った画像をそのままAIに入れるとどうなるかと言いますと・・・
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左上から右下に向かって
画像をスキャン
教師データと特徴を照合
OK/NGの判断
つまりワーク以外の背景やノイズなんかも全部きれいに照合してくれちゃうんですね!
そりゃうまく判断できないよね!(笑)ってパターン、結構多いです。
ということは・・・
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撮像ノイズの除去
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対象部分の切出し
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   左上から右下に向かって
   画像をスキャン
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教師データと
特徴を照合
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OK/NGの判断
こんな感じで、ひと手間加えればうまく行く!そんなケースが多々ありますので、ご相談いただければと思います。
そしてそれをかなえるのが弊社の画像処理ソフトTechViewと NEC様ご提供のディープラーニングRAPID機械学習のコラボ♪
TechViewはRAPID機械学習へ画像を送る専用ノードを持っており、連携が非常にスムーズ。
誰でも簡単にAIを利用することができるようになっているのです!

製造現場のDXユースケースが学べる!
NEC Webセミナー☆

RAPID機械学習は、NEC製ディープラーニングを搭載したエンタプライズ品質の機械学習ソフトウェアです。
RAPID機械学習は外観検査に特化したAIなのですが、 NECと言えば顔認識!というくらい他のAIも多数お取り扱いされているAIの一大メーカーでございます。
そして「AIってイマイチ使い方のイメージわかないのよね・・・」という方!まさにそんな方のために、 NECが誇るAIをはじめとしたDXソリューションのユースケースを紹介していただける、Webセミナーが開催されます♪
製造現場の生産性・品質向上をデータ起点で考える
~ヒト・モノを映像解析AI,画像認識AI,ビーコンタグで可視化~
開催概要
 
日時

 
会場
 
受講者
準備物
 
費用
 
主催
 
お申込
 
2022年9月2日(金) 13:15~15:00
※9/2は13:10よりライブ配信開始(プレオープン)します。
※9/3~10/16でオンデマンド配信(ライブ配信録画)します。
Webセミナー:
NEC イベント・セミナー Online 2022
※ユーザ登録が必要となります。
PCやタブレットなどの端末、Webブラウザ
インターネット環境
無料
※事前申込で案内メールが配信されます。
※当日参加も可能です。
NEC
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ぜひご参加いただきどういった活用がされているのか、参考にしていただければと思います!

ハンズオンセミナー好評開催中☆

NEDの新しい取り組みとして、TechViewのハンズオンセミナーをオンラインで開催させていただいております。
最初はなかなか苦戦したのですが、おかげさまでご好評いただいております!
8月は上級編と初級編を開催予定です。
カメラに関するオンラインセミナーの方も開催しておりますので、ぜひご参加ください。
【初心者必見】「産業用カメラには何がある?カメラの種類を詳しく解説!」

 ◆ エリアスキャンカメラ
 ◆ ラインスキャンカメラ
 ◆ ToFカメラ
 ◆ SWIRカメラ・サーマルカメラ
 ◆ Q&A

主催:日本エレクトロセンサリデバイス株式会社 営業部
場所:オンラインセミナー(お申込みのお客様にURLをお送りいたします)
参加費:無料
対象:産業用カメラをお探しのお客様
   画像処理業務を始めたばかりのお客様
日程:
8/4 (木) 14:00~15:00
※日程変更しています
【ハンズオンセミナー】これからはプログラミングレス!
 誰でも使える画像処理ツールTechView(上級編)

 ◆ スタティックサブセットについて
 ◆ 共有バッファによるやり取りについて
 ◆ スタティックサブセット関連のノード
 ◆ パネルビューの使い方

主催:日本エレクトロセンサリデバイス株式会社 営業部
場所:オンラインセミナー(お申込みのお客様にURLをお送りいたします)
参加費:無料
対象:TechViewを工場ラインへ導入予定のお客様
   ※7/13, 21の中級編にご参加いただいた方のみ
日程:
8/18 (木) 14:00~15:00
【ハンズオンセミナー】これからはプログラミングレス!
 誰でも使える画像処理ツールTechView(初級編)

 ◆ 画像の取り込み・表示
 ◆ 二値化/エッジ抽出
 ◆ ブロブ処理
 ◆ タイルビューの使い方

主催:日本エレクトロセンサリデバイス株式会社 営業部
場所:オンラインセミナー(お申込みのお客様にURLをお送りいたします)
参加費:無料
対象:画像処理ツール・画像処理ソフトをお探しのお客様/TechView導入初期のお客様
日程:
8/24 (水) 14:00~15:00
【初心者必見】「最適な検査効率を目指すには?分解能と検査速度の最適解」

 ◆ 分解能とは
 ◆ ハードウェアの速度
 ◆ ソフトウェアの速度
 ◆ 目指すところは効率アップ
 ◆ Q&A

主催:日本エレクトロセンサリデバイス株式会社 営業部
場所:オンラインセミナー(お申込みのお客様にURLをお送りいたします)
参加費:無料
対象:産業用カメラをお探しのお客様
   画像処理業務を始めたばかりのお客様
日程:
日程:8/30 (火) 14:00~15:00
NED 営業小ネタ
今回メルマガではAIとの協業を取り上げていますが、ロボットもカメラ・画像処理との関連が深いもののひとつ。
先日東京エレクトロンデバイス様と弊社営業 吉川が対談させていただく機会をいただき、 こちらではロボットビジョンについての話をさせていただいております。
https://www.inrevium.com/general/dx-interview-3/
吉川は一番若手の営業なので、なんかカッコよく写真撮ってもらっちゃってー!と社内でツンツンされてました。笑
ロボットビジョンは今まさに大注目なトピックと思います。ご興味ある方はぜひご一読ください。

ちなみにこちらでは下水道管を調査するカメラシステムについても触れていただいております。
完全に業界が違うのでメルマガでは今までご紹介してこなかったのですが、NED実はこんなこともやっているのです。
そしてタイムリーに8/2~5で開催されている下水道展という展示会に出展しております。
これからどんどん需要の高まるインフラ検査に活用していただくべく、いろいろとチャレンジ続けていきますので、 もしご興味あるお客様いらっしゃいましたらお声がけくだされば幸いです。