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あけましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
日本エレクトロセンサリデバイス株式会社 営業企画室 竹迫です。
今回のお題は・・・・
今年こそ実現しよう!画像処理でスマート工場化
一年の計は元旦にあり。
ということで、皆様の会社も会社目標やビジョンなどが再度通達されたりしたところもあったのではないでしょうか。
ここ最近ホットなワード、スマート工場化を今年こそプロジェクト化しよう!というお客様もいらっしゃるのでは。
そんな方に朗報です!
タイミングよく、1月は東京でスマート工場EXPOが開催されます。
そしてNED少しではありますが日伝様ブースにて展示させていただきますので、 今年はやりたいな、手を付けたいな・・・とお考えの方はぜひ足をお運びいただければと思います。
ちなみにオンライン展は既に始まっておりますので、会場に行けないという方はぜひ こちら をご覧ください。

目次

自動検査の工程とは

画像検査を自動化したい!と思ったときに大きなハードルとなるのは、 自動化のための技術・独自ノウハウの保持・コストの3点。
それを実現するためには、世の中にあるスマート工場のパッケージや検査機器ではなく、 独自の検査体制を確立するしかありません。
NEDはそういったお客様のお手伝いをさせていただくのですが、 「検査の自動化」に特化して考えるとある程度の工程パターンが見えてきます。
今回はそんな工程パターンを大公開!
皆様の工場の検査を想定しながらお読みいただければと思います。
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判定は画像処理?AI?

難易度はそれぞれの工程にあるのですが、お客様に一番しっかり検討していただきたいのは何より「判定」の工程です!
なぜならこの工程、まさに検査工程のキーポイントになるため、各お客様のノウハウが最も詰まっている部分だからです。
「ここが不良でしょ?」とお客様に言われて、「はぁそうなんですか?」とNED営業が返してしまう・・・なんてことも。
お客様は何か特別な目をお持ちなのかな?と思うくらい、NG品の見分けがつかないものもあったりします。笑
そのため、これが不良でこれは良品!という判断の部分は、お客様主体でなければ作り上げることができません。
そしてそれを画像処理で行うのか、AIで行うのか、その切り分けもなかなか難しいものがあります。
今回は画像処理が得意とする判定、AIが得意とする判定をまとめてみました。
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画像処理を使った判定
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□ 判断基準が明確

□ AIよりコストが低い

□ 構築期間が短い
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□ しきい値を決めるのが困難

□ 多くの品種・欠陥種類への対応が難しい

□ 検査項目最適化にノウハウが必要
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AIを使った判定
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□ 明確なしきい値は不要

□ 多様な不良パターンに対応可

□ 新たな不良にも対応容易
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□ 判定基準がAIまかせ

□ 教師データの用意が困難

□ コストが高い
ご覧いただけばわかるかと思いますが、一長一短、まさに対照的な位置にいるツールです。
それぞれ得意分野も違うので、これは画像処理だな!これはAIだな!とすぐ結論がでることもあります。
どっちも難しい・・・となる案件ももちろんありますが、その場合は大体画像処理×AIどっちも使う!でうまくいきます。
まずは試してみたい!とお声がけいただければありがたいです。

並列検査の理論を徹底解説

今まで解説してきたような検査を量産ラインで実現しようとすると、撮像や画像処理を同時並行で処理する必要が出てきます。
そんな時に必要になるのが「並列検査(並列処理)」と呼ばれるもの。
下の図のように、PCの中のCPUコアを複数使用して、いくつもの処理を同時並行で処理させることで、検査時間を短縮できます。
【並列検査ではない場合】
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撮像と撮像の間に画像処理をするので、
画像処理が遅延すると
・撮像が遅延 もしくは
・画像処理が遅延
してしまう
【並列検査の場合】
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撮像と画像処理を同時並行で処理するので、
遅延が起こらない
上の図だけだと、並列処理をきちんと説明できていないので、ぜひ1月開催のセミナー にご参加いただければと思います。
事例付きでいろいろ解説しております。
そして並列処理を実現するためには、どうしても必要になってくるのが高スペックパソコン。 デモ機として買いたいけど、どれくらいのスペックのものを選べばいいの?というのが、一番お悩みとしてよくお聞きするものです。 その参考としてNEDが提示しているのが、こちら。
検査に必要なCPUコア数=1(OS分)+カメラの数+並列検査(並列処理)の数
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ただこちらもケースバイケースで、CPUコアの数を増やさなくても並列処理できる場合もあるので
(処理A用、処理B用のCPUコア部分に記載のあるスレッドをうまく活用します)
必ずしも上記計算通りというわけではありません。
ちなみにこのスレッドを使いこなして並列処理を行うためには、ソフトウェア側にも対応するための機能が必要です。
NEDのTechViewはもちろん対応していて、自分で空きスレッドを見つけに行くことができるので、 並列検査組みたい!でもプログラミングで作るのは難しい!という方は、TechView使うとお悩み解決となるかもしれません。

もし上記計算式で計算するとあり得ないCPUコア数になった場合は、8コア16GBメモリ容量あたりを買うのが無難かなぁ、 というのがNED営業の経験則からの数値です。
NEDの機器を使って組んでくださる場合は、こちらで選定のお手伝いいたしますので、いつでもご相談ください。

スマート工場EXPOのご案内

冒頭でもご紹介しましたが、第7回スマート工場EXPOが1/25~27の日程で開催されます。
NEDは日伝様ブース(ブース番号79-14)にて、TechViewの展示を行います。
今回のポイントは「TechViewはなんにでもつながる!」です。
TechViewのアピールポイントの一つですが、開発コンセプト「現場主義」を実現すべく、 現場にあるどのメーカーの機器とも接続可能なソフトウエアに仕上げています。(プラグイン開発は必要です!)
そんなところを見ていただくため、 展示会ではSWIRカメラ、ToFカメラ、AI、データベースファイル、クラウドサーバー、その他周辺機器・・・ に接続した状態で稼働する検査システム一式を展示いたします♪
TechViewが華麗にコントロールするあらゆるメーカーの機器たち、その動きをぜひご確認ください。
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オンラインセミナーで
TechViewを触ってみよう

工場自動化には全体の管理が欠かせません。
しかし、大体のメーカー様のものが各機器・各セクションで完結してしまうものが多く それをつなげてIoT化、スマート工場化につなげていくのは、結構骨の折れる作業だったりします。
NEDでは現場の困りごとを丸っと解決しよう!というコンセプトで開発したTechViewを使った、 撮像~集計までをコントロールできるシステムをご提案しています。
本日のメルマガの内容も含め、月1回オンラインセミナーを開催しておりますので、ご興味ある方はぜひご参加ください♪
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今すぐ使える!
並列検査を徹底解説
・並列検査とは?
・ポイントは1つ!待ち時間ゼロ!
・盲点はココ…ハードウェアの選定
・Q&A
日程:1/26 13:30~14:30
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今すぐ組める!
TechViewでの検査フロー
・オブジェクト指向とは?
・これがイチオシ!おすすめ機能
・実際にフローを組んでみよう
・Q&A
日程:2/16 13:30~14:30
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【ハンズオンセミナー】
これからはプログラミングレス!
誰でも使える画像処理ツール
TechView(初級編)
・画像の取り込み・表示
・二値化/エッジ抽出
・ブロブ処理
・タイルビューの使い方
対象:画像処理ソフトをお探しの方
   TechView導入初期のお客様
日程:3/16 13:00~15:00
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【ハンズオンセミナー】
これからはプログラミングレス!
誰でも使える画像処理ツール
TechView(中級編)
・判定前の前処理
・マスク処理
・パラメータの切替
・出力ファイルの作成
対象:画像処理ソフトをお探しの方
   TechView導入初期のお客様
日程:4/20 13:00~15:00
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【ハンズオンセミナー】
これからはプログラミングレス!
誰でも使える画像処理ツール
TechView(上級編)
・スタティックサブセットについて
・共有バッファによるやり取りについて
・スタティックサブセット関連のノード
・パネルビューの使い方
対象:TechViewの現場運用検討中の方

日程:5/25 13:00~15:00
NED 営業小ネタ
年末の出来事になりますが、12/7~9で開催されましたCCS様のプライベート展に行かせていただきました。
すっごい月並みな感想なんですけど・・・
照明ってすごいですね~!!!
ほんと、こんな感想で申し訳ありません。笑
めちゃめちゃ勉強になりました。
カメラはカメラで頑張るのですが、やはりカメラだけでは如何ともしがたい・・・という問題は多々ありまして、 そういった時の照明のパワー、やはり頼りになります。(レンズも同じくですね)
それが体感できる展示会でございました。
CCS様とはカメラ×照明のコラボレーションはもちろん、
CCS様のAI「ソリューション愛」と弊社TechViewでも協業させていただいておりまして、
あちこちでお世話になっている会社なので、 NEDも頑張らねば~と一念発起させていただく機会でした。
今年はオフラインで何かしらイベントを企画したいなぁと思う次第です。